古の叡智を今に活かす論語　第１１回〜不用意な発言は独り歩きする厳しく戒めてくれる部下や師匠を持て
日経ベンチャー　第281号　2008.2.1

　ついつい余計なことを口にして、顰蹙を買ってしまった経験が、誰しも一つや二つあるのではないだろうか。　昨今の企業不祥事にしても、トップの余計な一言が事態をさらに悪化させてしまうのは日常だ。雪印元社長の「私だって寝てないんだ」や、ミートホープ社長の「消費者も悪い」といったセリフが象徴的だ。　実は、聖人であったはずの孔子ですら、現代から考えれば「痛恨の失言」に近い一言を『論語』に残している。　「ただ女…