乱にいて治を忘れず〜豊臣秀吉　商人の発想で天下をつかむ
日経ベンチャー　第185号　2000.2.1

織田家に仕官する以前は、針売りや薪売りなどの商売で生計をたてていた。そこで培った商人としての感覚が、秀吉を他の戦国武将とは一線を画した存在にしている。中でも、「集中投資」と「広報宣伝戦略」は、秀吉の天下取りを大きく前進させた。　秀吉が、尾張国中村の貧しい百姓の生まれだったことはよく知られている。しかし、百姓の倅が、いきなり織田信長に仕えたわけではない。信長に仕えるまでにいろいろな体験をしており、そ…