ウソホント！？　環境の科学　生物多様性〜外来種はどこまで排除すべきか？
日経エコロジー　第82号　2006.4.1

　「外来生物法は“魔女狩り”だ」−−。昨年秋のこと、新聞紙上にこんな意見が掲載された。オオキンケイギクという黄色の美しい花を咲かせる園芸植物が、「外来生物法」による規制の第２次指定リストに入ったことに憤慨した園芸植物の大家が、新聞紙上で国の方針に噛かみ付いたのだ。「戦時中、特攻隊の飛行場に見られたことから“特攻草”とも呼ばれ、日本人の心象風景になっているこの花が、なぜ悪者扱いされるのか」というわけ…