すぐそこにある危機〜古事記に登場するクラゲ　１０億年をしなやかに生き　人類を脅かす
日経エコロジー　第80号　2006.2.1

この記事の情報
掲載誌	日経エコロジー　第80号（2006.2.1）
ページ数	1ページ　（全585字）
形式	PDFファイル形式　（30kb）
雑誌掲載位置	134ページ目

　「水の母」と書いてクラゲ。古事記の冒頭で、日本の黎明期を「クラゲなす漂える」（クラゲが海に漂うごとく混沌とした時代）と比喩されるほど、古くから日本人に親しまれてきた生き物だ。そのクラゲが今、人類に脅威を与えている。エチゼンクラゲが２００３、２００５年と日本近海に大発生し、魚の餌であるプランクトンを食べ、魚網を破るなどして多額の漁業被害をもたらした。　しかし対策を採ろうにも、その生態はわかっていな…