特集１〜バイオ技術の市場規模は国の規制次第　浄化技術の選択を左右する　浄化のゴールはどう決める？　浄化技術を選ぶ際には、どれだけの濃度まで浄化する必要があるのかがポイントになる。　しかし、現時点では土壌汚染に関する国レベルの規制すらない状況だ。　今後の規制の方向性を見極めつつ、需要に答えられる技術の開発を進める必要がありそうだ。
日経バイオビジネス　第4号　2001.9.1

　汚染対策が注目を集めている土壌環境だが、現在までのところ、国レベルでは対策に関する規制はなく、環境省が２００２年度の法制化に向けた議論を進めている状況だ。　「土壌汚染対策では、どこまでお金をかけることができますか？　の議論から始めないと、浄化は進まない」と、環境省の土壌環境保全対策に関する委員会の委員で、国立環境研究所化学物質環境リスク研究センターの中杉修身センター長はいう。　土壌汚染浄化におい…