特集１〜バイオシミュレーションの実際　微生物の資化能をフル活用　主役は“土着菌への栄養補助”　遺伝子操作により汚染物質の分解能を高めた微生物が開発されている。　しかしそれらを環境中にばら撒けば、生態系への悪影響が懸念される。　実際に進んでいるのは土着菌の活性化による浄化だ。
日経バイオビジネス　第4号　2001.9.1

この記事の情報
掲載誌	日経バイオビジネス　第4号（2001.9.1）
ページ数	1ページ　（全1126字）
形式	PDFファイル形式　（408kb）
雑誌掲載位置	55ページ目

　バイオ浄化法には大きく分けて、汚染土壌の微生物を活性化するバイオスティミュレーション、外来の微生物を土壌に添加するバイオオーギュメンテーションと２種類の方法がある。実用化が進んでいるのはバイオスティミュレーションの方で、その中でも油汚染に対する浄化技術が進んでおり、最近では揮発性有機化合物（ＶＯＣ）汚染の浄化も可能になっている。ただし、重油やタール分など沸点の高い石油成分や、高濃度のＶＯＣ汚染の…